しあわせなおばあちゃん

こんにちは。
にじのことりの三井 恵です。

1月21日は満月。まんまるで優しいあたたかさを感じるオレンジ色の満月でした。

ふみさんが、「今日のお月さま、きれいでしたね。ひでこさんがみんなを照らしてくれているのかなとうれしくなりました。」と言ってくれました。
そうかも。

1月14日未明に母、三井秀子(ひでこさん)が亡くなりました。
自宅(にじのことり)で、眠るようにとても安らかに息を引き取りました。
先週のブログでSくんが不思議そうに何度も何度も言っていたのは、「本当にひでこさん死んじゃったの?」ひでこさんのことが大好きだったSくんにとってそれは信じられないことだったのでしょうね。 

いつも笑顔で優しい母でした。誰もが「いつもニコニコしていて笑顔がすてき。癒されます」と言ってくださいました。

私が25歳でオーストラリアにワーキングホリデーに行きたいと言った時も、にじのことりをやりたい、そのために引越しをすると言った時も、いつも反対せず応援してくれました。
小さなことでもよく褒めてくれました。
今でも洗濯物を畳んだだけでも、「めーちゃんは、おせんたくをきれいに畳んで、えらいね」
「ありがとう」と褒めてもらっていました。
私は、毎日母からたくさんのありがとうの言葉を言ってもらえていたので、本当に幸せでした。感謝しかありません。

にじのことりに来る子どもたちにも「ひでこさん」と呼ばれ、人気でした。
一緒にご飯を食べたり、遊んだりしてしあわせそうでした。子どもたちと冗談を言ったりすることもあり楽しいひでこさんでした。最近はなかなか子どもたちと一緒にいることはできませんでしたが、ひでこさんの部屋で子どもたちの賑やかな声をうれしそうに聞いていました。

葬儀まで1週間あったので、保護者様にひでこさんが亡くなったこと、保育は通常通り行うこと、そしてこれまで子どもたちがひでこさんに優しく接してくれたことなどへの感謝の気持ちもお伝えました。
保護者の皆さんは、事実をお子さんに丁寧に説明してくださったそうです。先週遊び隊や夜間保育を利用した子どもたち、ママたちは「ひでこさんにお線香をあげたい」「ひでこさんとお別れしたい」と言ってくれ、ひでこさんに会って、柔らかなほっぺを触ったりして、お線香をあげ手を合わせて、お別れをしてくれました。週末にわざわざママやパパとお別れの為に来てくれた子もいました。ひでこさんに手紙を書いてくれた子も。
ひでこさんに「また来てね」と言われてうれしかった。「かわいいね」と言ってもらえてうれしかった。そんな話をしてくれる子もいました。
「眠っているみたい」と子どもたち。「きれいね」とママたち。
ひでこさん、みんなが褒めてくれて幸せですね。

子どもたちにとっては、身近にいた知っている人が亡くなるという経験がまだほとんどないと思います。今回ひでこさんが子どもたちに「いのちの授業」をしてくれたのかな?

通夜、葬儀は、静岡から般若寺のご住職に来ていただき、にじのことりで行いました。
ふみさん始め親しい人たちがみんな力を貸してくれて、いろいろな方に贈っていただいたお花で祭壇を作り、母の写真や思い出の品を飾りました、煮物などのおかずや豚汁、おむすびなど手作りの料理を持ってきてくれる方もいて、みなさんの温かい気持ちが部屋いっぱいに広がっていました。ありがとうございました。


ひでこさんを心の友と呼ぶSくん、学校を早退して葬儀に参列してくれました。
「男性の方、棺を持ち上げるのを手伝っていただけますか?」と言われると「僕も男性だよ」と一緒に棺を持って外まで運んでくれました。
Sくん、ありがとう。 ひでこさんはこれからもずっとSくんの近くにいて、Sくんのこと見守っているからね。

ひでこさんを思ってくれる人がこんなにいて、しあわせなおばあちゃんですね。
にじのことりを始めたからできたご縁もたくさんあり、にじのことりブログで「子どもたちとお母様がたのしそうに過ごしている姿に心がほっこりあたたかくなった」と言って下さる方も。母の為にもにじのことりをやってよかったなと思います。

母は仕事をするのが好きでした。私も姉も母のようにいつも笑顔で楽しく仕事をしていきます。私はにじのことりを子どもたち、ママ、パパたちの安心の居場所にします。

母、ひでこさんの笑顔と、母がいつも言っていた言葉を皆さんに送ります。
「ありがとうございます」