「生きる」谷川俊太郎 詩

こんにちは。
にじのことりの三井 恵です。

今日は子どもたち、そして昔、子どもだった人たちと一緒に、
谷川俊太郎さんの詩「生きる」を読みたいと思います。

声に出して読んでみましょう。

「生きる」
谷川俊太郎 詩

生きているということ
いま生きているということ

それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること

あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ

それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ

泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ

自由ということ

生きているということ
いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ

いまいまがすぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ

鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ

この詩を読んで、それぞれ何かを感じたでしょう。
いま、私たちは生きています。
日本中が、世界中が大変な状況のいまを私たちは生きています。

生きていきましょう。

いま、何が起こっているのか、
いま、何ができるのか、
いま、この不安な日々をしっかり見つめて。

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